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「エル・クラシコ」小宮 良之

金曜日に購入し、日曜日に2時間で読了。
それほど引き込まれる本。
作者の小宮氏の文章は自分の好みに合うのか、
新刊が出る度に買ってしまうのだが、今回も当たりだった。

バルサとレアルの対決にフォーカスしたこの作品、
スペインと言う国に精通した氏の本領が如何なく発揮されている。

日本のスポーツメディアには有り勝ちなことであるが、
その歴史を掘り下げることなく、
ただ昔から対立してきた2大クラブだから、という視点でしか
「エル・クラシコ」が盛り上がっていることを報じない。

しかし、この本は違う。

バスクやマドリッドというその地域の成り立ちの違い、
そして、それまでに辿ってきた両者の対立の歴史など、
深く、しかし解りやすく語られている。

特に、内戦を経た後のフランコ独裁時代に選手獲得競争に端を発して、
両者の間に憎悪が増幅していく様は、一読に値する。

前半部は、小宮氏の文章には珍しく、
熱を帯びることも厭わない筆致ではなく、
比較的冷静というか、俯瞰的な文章で編みこまれている。
下衆の勘繰りかもしれないが、どちらかに肩入れしないように、
敢えてそうしたのではないかと思われる。

後半部分は、それぞれ歴代に所属した選手について語られている。
ここがいつもの小宮氏らしいというか、実に踏み込んだ内容だった。
詳述は避けるが(実際に読んでいただきたいため)、
スーパープレーヤーだけでなく、
この2つのチームで成功できなかった選手にまでスポットを当て。
それぞれのクラブの文化、いわんや精神性までも浮き彫りにしている。
しかし、流石というか(ライターの人に失礼であると思うが)、
文章から選手の人柄が滲み出るのは、やはり小宮氏だからか、
と舌を巻かされたのは正直な感想である。

最後に、「日本人がクラシコを戦う日」の可能性が考察されている。
贔屓の引き倒しでなく、冷静に日本人選手の現在地を分析した上で、
最も至近距離にいる人物達の名前が挙げられている。

読了した際に得られるものは、
「エル・クラシコ」に関する知識だけではなく、
その空気感と、世界をリードするこの2チームの矜持である。
是非、サッカーファンには一読してほしい、そんな本である

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